今になってプラズマテレビを買ったのでよしなにする
中古でTH-P42VT3を買いました
前からプラズマテレビは一度は手元で拝んで見たかったのですが紆余曲折あってようやく手元にやってきました。
2011年モデルの機種について話を2021年にしたところで本当に今更な事になりますが、今(2021年)に触った感想として残しておこうと思ったので書きます。
Panasonicのプラズマテレビは2013年モデルを最後に姿を消しており42インチのフラグシップモデルは2011年モデルのP42VT3が最後となっています。2012年のフラグシップモデル、VT5では42インチモデルは設定されずGT5までのラインアップとなり、2013年にはもはやプラズマでは42インチ自体が設定されずという形になります。
相場と置き場の関係で42インチに絞り、年式の関係で(新しくても8年前のですからね)できる限り新しい物をと思いP42GT5も候補に入れていましたが良いところでこのP42VT3を見つけお迎えとなりました。
テレビ側の設定
あんまり真面目に地上波は見ない&モード毎に設定が切り替わるか知らないのでとりあえずNR系とか補正類は全部切ってます。必要に感じたら入れることにします。放送波メインの人は弱めに入れた方がいいかもしれないです。
けれど、24p時のリフレッシュレートだけは96Hzのままにしてます(60だと割り切れない、48だとちらつきがちょっと目の負担に感じた)→部屋を暗めにすると48Hzの方が良い
このリフレッシュレートの処理、フィルター処理全部切れる範囲で切っておくと24pのまま水増しにしてくれてるので非常に嬉しい……わかってる……
PCからP42VT3に繋ぐ
PCに乗せているグラフィックボードはGTX1070Tiです。
昔はQuadroではないと12Bit出力は出来なかったらしいですが、最近になってどうやら出力が出来るようになったみたいです。
ここでは関係ありませんが、モニターの文字が滲んで見えるとかはここの出力のカラーフォーマットがRGBではないことが原因ですので治すと幸せになれるかもしれません(が、4Kを無理矢理出力してる環境だと帯域上厳しいかもしれません)
P42VT3はどうやら24p時のみ12Bit入力に対応しているようなので24pの動画再生してるときに限り12bitで出力が可能となります。
これにより8Bitソースでも10Bit精度で補正を掛けた映像をそのまま出力することが可能になります。
再生ソースは基本8Bit,たまに10bitでエンコードした物等ですが、madVRでは10Bit精度で出力することが可能であるので対応しているに越したことはないです。対応してなくても8Bitでエンコードしなおすわけではないので特に問題はありませんが。階調割れを潰すデバンド(いうて余程ひどいソースでなければいらない気もします)とかグレインノイズの処理も10Bit精度で行えますので。
ちなみにフレームレート同期させたい場合は23.976で23Hz、59.94で59Hzで普段は59Hzで運用がオススメです。後述するmadVRで23と59指定なのはこのためです。
madVRで再生時に動画のフレームレートにあわせる
大体設定方法は乗ってたりするので、あんまり解説されてなさそうなところだけ書いておきます。
60は24で割り切れなくて微妙にリフレッシュレートの間隔を一致させることが出来ない(理論上等間隔にならなくなる)のと60だとP42VT3が12Bit出力を食べることが出来ませんので適時設定を変えていく必要があります。毎回設定を変更するのは手間ですがmadVRがよしなにしてくれるので楽するために活用します。
switch to matching display modeとrestore original display modeを有効にし、when playback startsとwhen media player is closedにチェックを入れます。
media player goes fullscreenでもいいかもしれませんがフルスクリーン有効無効でリフレッシュレートの設定が変更されてしまうのでplayback startsがオススメです。
そして、リフレッシュレートの設定として
list all display modes madVR may switch to:
1080p23, 1080p59
にします。48fpsソースを食わせたい場合はどうか強く生きてください(テレビサイドに無理矢理信号食わせるのはリスキーなので諦めて60にした方が無難)
この設定だと24pのソースを入力すると23.976に切り替えてくれます。閉じると戻ります。60i/pを入力するとそのまま再生してくれますが、60iだといい感じにしてくれないかな……
後はカラーレンジの設定を合わせてあげて(テレビ側はデフォがオートなのでPC側を全部統一すればlimtedでもfullrangeでも大丈夫らしいけど明示できるなら明示しておきましょう →Limitedならオートでも大丈夫、fullrangeはエンハンスを明示しないと一致しません)映像ソース自体はlimited(TV Range)なので揃っていればおかしいことにはならないと思います。
音ずれがちょっと気になったので
HT-FS3をP42VT3のHDMI1と光デジタルに接続していますがどうもリップシンクが微妙に合わない気がしたので試行錯誤したんですけれど結局0msでこまらなかったので放置です。
どうやら液晶比で3fぐらい遅延があるらしくシネマスムース切ってる環境でて0.15s=0.042s*3ちょいなのでそういう意味で遅延はありそうですね。
(シネマスムースを切ると1f分削れるって書いてあったけど多分削って3f誤差なんだと思う)
http://mkubo-hawk.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-5ac7.html
5.1ch出力とか
どうも試した感じP42VT3のHDMI端子経由でTrueHDとかDTS-HDとかを流すことが出来なかったので(そもそも光デジタルでも送出できない)HT-FS3経由で流してみたところそこらのパススルーは出来ました。TVTestのAACパススルーも動きました。が、問題がいくつかありまして。
TVTest以外でAACパススルーが出来なくて5.1chなエンコ見るときに困ったりとか、HT-FS3はTrueHDとDTS-HDとかDeepColor非対応なのでBDソースの再生でちょっと悲しくなりがち(民生機で5.1chLPCM吐かせるのが無難)だったり、24pで食わせても12Bit出力にすることが出来ない等が挙げられます。
バラバラで買い換えることが出来ないので一式揃え直しで沼とこんにちわしないといけないのでしばらく保留とします。でも、このテレビが壊れてしまう前にはなんとかしたいですね。
テレビ台
ルミナスのテレビ台キットにしました。脚だけ大きい丸脚追加して交換しましたが、外に脚が出るので用途によっては困るかもしれないですね。
P-AP|ルミナス 25mm 円形アジャスター[4個セット]:直径5.5×高さ2cm
キャスター使わなかったけど1700円ぐらいはするみたいなのでバラで買った方がもしかしたら安かったかも……(反省)
耐荷重的にはP42VT3の27kgもBDZ-X90とDBR-M180合わせて15kgは余裕で耐えてるので全く問題ないです。プラズマテレビ+レコーダーx2を耐えるテレビ台自体あんまり見つからないので12k掛かってしまいましたが仕方ないですね。
近くのリサイクルショップみたいな所にブラウン管用の台が安価で投げ売られてたらそれでもいいと思います。
プラズマテレビとしての感想を上げるとするなら。
液晶と違った絵が見てて楽しいです。そもそも物欲のトドメがおたくの家でP42GT5を見せて貰ったことだったりするんですけれど、あの暗部の表現、グレインノイズ等に対する反応が良い、もう新品で出る気配はないのでいつまで楽しめるのかが問題になりそうです。楽しめるうちに楽しもうね。やっぱりもう1枚ぐらい買っておくべきですかね
中古で買うなら、焼けもですけど、パネル自体の変色とかも気にした方がいいです。暗部だと気にならないですが白背景とかだと割と目立つと思います。
ちっちゃい傷は逆に分からないことがあるのでよく見ないとわからないレベルは気にしなくてもいい”かも”しれません。
最終モデルでも2013年とかなので、寿命に到達しててもおかしくない年式ですし、物理的にデカイ物なので、輸送とか、設置とかもありますので、今になって興味持ってしまった場合は、その辺も考えた上で、お買い上げしちゃうと幸せになれるかと思います。実物見て一目惚れしちゃったとかあったらもうそのときは他のことは諦めちゃった方がいいと思います。
ともかく、特性自体は液晶と違うので鑑賞用途だとなかなかいい絵の挙動してるので良いです。
スピーカー系も揃えられる範囲で入れて上げると幸せになれます。
一日乗り切った後に鑑賞するライブ円盤は幸せです。
このP42VT3がいつまで元気で見せてくれるかは分かりませんが、しばらく楽しみたいと思います。
最近地震ちらほらあるので耐震対策はそのうちします……
おまけ
インタレフラグが立ってる30p素材を再生するとインタレ処理が誤爆するのでそういうソースを鑑賞するときはCtrl+Shift+Alt+Dで適当にOnOFFすると良いかもしれないですね。
現構成メモ
TV:TH-P42VT3
HDMI1:HT-FS3→PC
HDMI2:BDZ-X90
HDMI3:None