古のHDDを発掘したのでデータを回収する
古のHDDを発掘し、ちょうどIDE-USB変換も出てきたので、引き抜くことにしました。
一応言っておくと、DVR-UN16Rで使われているIDE→USB変換ではIDEのHDDを認識することはできませんでした。ので怪しいHDD繋ぐときは変換とかを気にしてみると良いかもしれません。
一応マウントできるみたいでしたが症状的にはプラッターだけが終わってるぽくて読みが安定しないです。
いつまで読めるか分からないのと触るにも一回イメージにしておきたいのでddrescueを使用しました。
openSUSEのLiveイメージをRufusのddモードで書き込み(ddで書けるなら何でも良い)、余ってたCF-AX2でブート
AX2側のブートをマウントしたくなくていい感じの外付けストレージもなかったので雑に鯖のSMBにマウント
mkdir /home/linux/nas
mount -t cifs //255.255.255.0/share-folder /home/linux/nas -o user=tana3n
よくわからんかったがとりあえずGNU ddrescueをいれて開始 3つ目のout.mapは指定しておくと幸せになれます(途中でぶった切っても同じコマンドを唱え直すとレジューム出来る)
sudo zypper in gnu_ddrescue
sudo ddrescue /dev/sdc /nas/out.img /nas/out.map
2022年8月28日追記
また、死にかけている某レコのHDD換装とかで頭数GBだけやりたい場合は
sudo ddrescue /dev/sdc /nas/out.img /nas/out.map -s 16G
みたいな感じでやるといいです。(このときはヘッドが終わっているようで不定期でCtrl+Cしながらやってました)
ログ
linux@localhost:~> sudo ddrescue /dev/sdc nas/dd.img nas/dd.err
GNU ddrescue 1.23
Press Ctrl-C to interrupt
Initial status (read from mapfile)
rescued: 5012 MB, tried: 1150 kB, bad-sector: 0 B, bad areas: 0
Current status
ipos: 5993 MB, non-trimmed: 0 B, current rate: 0 B/s
opos: 5993 MB, non-scraped: 13257 kB, average rate: 476 kB/s
non-tried: 0 B, bad-sector: 3290 kB, error rate: 0 B/s
rescued: 40010 MB, bad areas: 366, run time: 20h 23m
pct rescued: 99.95%, read errors: 6771, remaining time: n/a
time since last successful read: 6h 4m 18s
Scraping failed blocks... (forwards)^C
Interrupted by user
この状態のHDDだと100%になることはなかったのでやれる範囲でやって進まなくなってきたあたりでdumpしたイメージをよしなにします。
実HDDに書き出してあれこれしてもいいのですが面倒だったので横着してqemu-img convertでvhdxにしてWindows10な仮想マシンにマウントしてchkdskしました。(一応元ファイル取っておいてね)
.\qemu-img.exe convert D:\dd.img -O vhdx D:\dd.vhdx
やたらめったらフォルダが少ないなって思ったらfound.000行き(システムに保護されたファイルを表示しないと出てこないフォルダ)で、見事にその直下にフォルダがいっぱいだったので適当に処理しておきました。
で、最後に一応言っておくんですけれど、これやったあとにddrescue後にオリジナルHDDのパーティションが見事に通称Raw化した状態になりアクセスできなくなったので本当に復元したいデータだったらとっとと業者に依頼した方が良いです。
15年も経てば何いれてたかも忘れてたので何が出るかな状態で遊んでたので問題はありませんでしたが、ddrescueを真面目に使う事例もそれなりにあると思うので。
Quantum Fireball Plus AS 40.0 って最終世代の40GB(確か最大60GBのラインアップなので上から2番目)なのに不良セクタで死んでしまったの勿体ない……(っていうか稼働時間のカウントどうなってるのだろう?って思ったら普通に窓で動かしてる分にはカウントされてるのでビジー状態だとカウントされてない……?)
ゼロ書き(diskpart clean all)したらそこそこきれいになった。最悪値がごまかせてないけれど。
Quantum Fireball Plus AS 40.0(QMP4000HAS-A)
メーカー:Quantum
Model:Fireball Plus AS
容量:40.0GB(20GB/プラッター)
インターフェース:UltraATA/100
製造国:日本(松下寿電子工業)
2000年に発売されたモデルのようで、2001年にMaxtorに買収されたため(Maxtor、Quantumの買収を完了)Quantumブランドで発売された最後のHDDとなる。
http://web.archive.org/web/20001001024112/http://www.quantum.com/downloads/pdfs/fireball_plus_as.pdf
買収関係とか結構読み物がちらほらあるっぽいので読んでみると良いかもしれないです。
価格競争は早めに手放す、付加価値の追求を急げ:イノベーションは日本を救うのか ~シリコンバレー最前線に見るヒント~(18)(1/2 ページ) – EE Times Japan
ASCII.jp:業界に痕跡を残して消えたメーカー 何度も窮地に見舞われたMaxtor (1/3)
製造は松下寿電子工業(2005年にパナソニック四国エレクトロニクスに、現PHC)に委託されてたらしく今となっては貴重なMade in Japan表記のあるHDD。掠れてて見にくいけど……
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CrystalDiskMark 8.0.4 x64 (C) 2007-2021 hiyohiyo
Crystal Dew World: https://crystalmark.info/
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* MB/s = 1,000,000 bytes/s [SATA/600 = 600,000,000 bytes/s]
* KB = 1000 bytes, KiB = 1024 bytes
[Read]
SEQ 1MiB (Q= 8, T= 1): 34.351 MB/s [ 32.8 IOPS] <126656.13 us>
SEQ 1MiB (Q= 1, T= 1): 31.451 MB/s [ 30.0 IOPS] < 32561.45 us>
RND 4KiB (Q= 32, T= 1): 0.576 MB/s [ 140.6 IOPS] <220824.86 us>
RND 4KiB (Q= 1, T= 1): 0.472 MB/s [ 115.2 IOPS] < 8659.30 us>
[Write]
SEQ 1MiB (Q= 8, T= 1): 26.999 MB/s [ 25.7 IOPS] <155619.16 us>
SEQ 1MiB (Q= 1, T= 1): 26.976 MB/s [ 25.7 IOPS] < 38812.20 us>
RND 4KiB (Q= 32, T= 1): 0.630 MB/s [ 153.8 IOPS] <202157.81 us>
RND 4KiB (Q= 1, T= 1): 0.668 MB/s [ 163.1 IOPS] < 6117.68 us>
Profile: Default
Test: 1 GiB (x5) [D: 0% (0/37GiB)]
Mode: [Admin]
Time: Measure 5 sec / Interval 5 sec
Date: 2022/03/10 21:24:51
OS: Windows 10 Professional [10.0 Build 19044] (x64)
ベンチ的には20GBモデルですらシーケンシャルは読み書き共に30MB/sでるらしい(Quantum Fireball Plus AS (3.5″ 20.5GB 2001) | Gough’s Tech Zone)のでゼロ書きで5MB/sしかでないのはどうやら終わってるらしいです→ベンチ回してる感じ25MB/s出るには出るっぽいけど定期的にリセット入っててめっちゃ不安定っぽい……(外周1GB近辺が死んでるかも)
一部領域を読むと頻繁にスピンアップし直す挙動もするしどう足掻いてもだめっぽいので気が向いたら成仏して貰いましょう……